『聞こえるのに聞き取れない』人が避けるべき職業や仕事とは?

 

日常生活や学校・会社等あらゆる場所で、こんな症状に悩んだことはないでしょうか?

  • 聴力検査には引っ掛からないのに、なぜか聞き取りづらい時がある
  • 周りの人は聞き取れているのに、自分だけ聞き取れないことがある
  • 日常的に聞き間違えや聞き返す回数が多く、相手に飽きられてしまう
  • 声を掛けられたことに気づけず「無視された」と勘違いされる

 

これらは聴覚情報処理障害(APD)と言われる症状で、発達障害をもつ人に多いと言われています。

実際に私が発達障害の確定診断を受けた時、主治医へ聞き取りづらさについて相談したところADHD特性の1つと言われました。

 

社会・日常生活で困る症状なのに障害として認定されていないおらず、診断書を書ける病院がほとんどありません。

そのため

  • 障がい者雇用で配慮を得ながら働く
  • 診断書を元に職場から配慮をしてもらう

といった選択を取ることができません。

 

この記事では『聴覚情報処理障害(APD)の症状によって社会生活で困難を感じる人が避けるべき職業や仕事内容』について、当事者である私の経験なども踏まえてまとめてみました。

 

花青ジン

自身の聞こえづらさを元に「この仕事も難しそう」と推測してみました。
※私が経験したことのない職種も含まれていますので独断と偏見が混じっているかもしれません。

スポンサーリンク

『聞こえるのに聞き取れない』人が避けるべき職種・仕事内容

 

  • コミュニケーションが多い仕事
  • 対人業務が多い仕事
  • 指示や会話が聞き取れないとミスに繋がる仕事

 

などが想定できる職種・仕事をまとめてみました。

電話応対、コールセンター

 

電話応対業務は一番に避けるべき仕事ですね。

これは社内外問わず、電話で聞き間違い・聞き洩らしなどが原因で意思疎通の相違があれば業務ミスに繋がりかねません。

電話口の声がハッキリ聞こえる場合でも

周りがざわついていると聞き取り困難になってしまうので、仮に取次程度の業務だとしても電話を取ることがストレスになってしまいます。

 

聞き取れずに何度も聞き返して怒られる回数も増えてくると「また聞き取れなかったらどうしよう・・・」と電話応対がどんどん怖くなってくるんですよね。

BtoBであれば何度も聞き取れなかった際に相手も丁寧に対応してくれますが、
BtoCだと相手によっては「電話変われ!」と言われかねません。(私は経験済みです…)

 

花青ジン

社名と名前が1度で聞き取れることがほぼ無いのがAPDの恐ろしいところ…

 

 

「今の仕事は好きで辞めたくないけど、付随業務の電話応対(取次)が困る」といった人は

 

  • 静かな環境で電話応対できないか
  • 電話応対中に自デスク近くで社員が会話、雑談しないようにできないか

 

などを上司や会社に相談したほうがいいです。

 

もしすでに発達障害の確定診断を受けている人

「障害特性で聞き取り困難になることがあり、聞き間違いがミスに繋がるので配慮してほしい」

といった相談をするとよいかもしれません。
※もちろん障害があることを公表してもよい場合に限りますが…

 

APDは診断書が出ないので聞き取りづらさに対する証明ができないのと、基本的に障害者雇用でない限りは配慮してもらうのは難しい場合が多いです。

それでも電話応対が楽になるように1度は相談してみたほうが良いですね。

 

花青ジン

ちなみに私はクローズ就労だったので何度相談しても配慮をしてもらえず、結局退職するしか道がありませんでした…

接客業、窓口業務

 

どちらも対人メインの業務です。

聞き取りづらさを持っているとお客様との円滑なコミュニケーションがとれないといったことが起きます。

 

一般個人のお客様相手だと電話でもそうですが、

聞き取れないために聞き返しすぎると「話にならないから違う人呼んで」といったことにもなりかねません。

 

対人業務だと『聞き取れない症状』もクレームになるんですよね。

 

花青ジン

コロナ流行中のときに透明シートやアクリル板越しに会話することが多かったけど、あれって本当に聞きとれないんですよね…。

飲食業(ホール・キッチン)

 

飲食の中でも大盛況の飲食店はかなり地獄です。

少数席の店舗や落ち着きのある店舗であれば問題ない場合もあるかと思いますが、お客が増える時間帯などは食事音や声が飛び交って注文の聞き取り困難な状況になることが想定できます。

キッチンも同様に、換気扇や食洗器の音が邪魔をしてホールからの指示(料理名)が聞き取れないといったことが起きます。

声が飛び交う、食器の音、何かとざわつく飲食店での業務はまさに聞き取り困難の連続なんですよね。

 

花青ジン

私の経験では換気扇の音で聞き取りづらい状態だったので、似たような料理名と聞き間違えてしまい違う料理を作ってしまったことがありました…。

営業職

 

私自身は営業職の経験ありませんが、対人・電話での業務がメインとなると想像できるので候補にいれました。

既存顧客であればメールなどの文面でのやりとりで良いかもしれませんが、新規顧客への売り込みの場合は口頭でのコミュニケーションが必要になると思います。
BtoBでの取引で顧客オフィスに出向く機会があるかと思いますが、そのオフィスが必ずしも静かな環境とは限りませんので、雑音の中でプレゼンや交渉をしなければならないことが起きるかもしれません。

花青ジン

営業職も営業事務も経験ありませんが、営業職の人と電話で連携が必要になる営業事務も避けたほうがいいかもしれません。

建設・工事現場の仕事

 

これも経験がなく候補にいれるべきか迷ったのですが、

私自身が工事現場近くを歩いているときに工事音で聞き取り困難になるのでいれてみました。

建設現場は危険が多い仕事ですので、突発的な指示が聞き取れなくて大怪我するリスクもあるかもしれません。

 

花青ジン

工事現場近くだと全く会話が聞き取れないので、あの中で仕事してる作業員さんはもっと聞き取れないと思う

 

最後に

 

APDは雑音がない・静かな環境なら基本的には聞き取れることが多いという特徴があります。

もしかしたら今回取り上げた職業でも職場によっては障害にならない場合があるかもしれませんが、職場環境は働き始めてからでないと分からないケースが多いです。

また私の考えではAPDが障害として今後認定される可能性はまだまだ低いと考えています。

そういったことを考えると当事者自身での職業選びが重要になってくるので、聞き取り困難になる場面が多そうな職種・仕事を避けるのも得策と言えるのではないでしょうか。

 

花青ジン

ADHDの診断を受けている人は特性の一部として症状があるので、障害をオープンにしている人は一般就労でも『障害特性で聞き取りづらい』旨を職場に伝えることで配慮してもらえるかもしれません。

 

 

スポンサーリンク