ASDの人に多いとされる特性『感覚過敏』の中で嗅覚過敏というものがあります。
タイトルをみての通り私は嗅覚過敏ですが、
香水の匂い・香りは特に問題ないどころかむしろ香水や芳香剤などの匂いは好きなほうです。
今回はASD当事者である私の嗅覚過敏の症状などについて書いていこうと思います。
記事内で『臭い』『匂い』で漢字を使い分けていますが、明確に分けているわけではないのでお気になさず…
感覚過敏がある=ASDとは限らないそうなので、ASDの診断基準としては参考にする程度だそうです。
香水の匂いが好き=感覚過敏じゃない?
前述のとおり、
嗅覚過敏が苦手とされる香水の匂いについて私は特に問題ありません。
むしろそういったお店に足を踏み入れるとつい手にとって嗅いでしまいます。
このような話をすると
香水の匂いが好きなら嗅覚過敏じゃないじゃん
と思う方もいるかもしれませんが、
嗅覚過敏の苦手なにおいの中の一例に『香水』があるのであるだけの話。
なので香水の匂いが好きな人は嗅覚過敏じゃないということではないんですよね。
嗅覚過敏の人は苦手な臭いに対して
『ただ単に臭いが嫌い』というよりも『嗅ぐと体調を崩す臭い』
という感覚ではないかと個人的に思います。
香水の匂いが好きな嗅覚過敏もいるということですね
私が苦手な臭いの特徴
発達障害の特性に個人差があるように感覚過敏も同様。
苦手な臭いの種類も人それぞれなので
『〇〇の臭いが大丈夫なら嗅覚過敏じゃない』
と決めつけられるものではないもの。
発達障害でも「〇〇ができるなら発達障害じゃない」と言われるのと似たようなものですね。
逆に私がダメな臭いは、
- 体臭
- 汗の臭い
- 排泄物
- 腐臭
- タバコ
- 下水の臭い
など。
公共の場を移動するとこういった臭いを避けることはほぼ不可能なので、臭いが過度だと一気に気持ち悪くなって体調を崩すこともあります。
自分の前を歩いている人が歩きタバコをしていたり、夏場のゴミ捨て場は地獄でしかありません…
苦手な臭いがしたら息を止めて急いで通りすぎるのが定番です
『閉鎖的空間』で苦手な臭いの元が来るのが怖い
外など開放的な空間であれば苦手な臭いは避けやすいですが、閉鎖的空間だとそれができないことが多いです。
昔、私が電車に乗っていた際に隣に汗臭い人が来たことがあるのですが、嗅覚過敏の私は人の汗の臭いがダメ。
失礼ながらも1呼吸しただけで一気に気持ち悪くなってしまい、次の駅で途中下車せざるを得ませんでした。
(本来はあと6〜8駅乗る予定だった)
嗅覚過敏は特定の臭いで一気にダメになってしまうので、
苦手な匂いの元が電車や個室といった閉鎖的な場所にあるとその場に居続けることが難しいケースが多いのが悩みのタネです。
急ぎの予定がなかったから良かったけど、これが通勤中だとしたら会社に間に合わなかった可能性もあるんですよね…
さいごに
今回は私の『嗅覚過敏』事情について簡単に書いていきました。
嗅覚過敏にも苦手な臭いの種類は人それぞれで、嗅覚過敏の人が苦手な臭いはコレとは言いきれません。
嗅覚過敏は苦手な臭いを嗅ぐことで体調を崩してしまいやすい反面、
自分だけでは臭いを防げないケースも多いですが、自衛を意識して好きな匂いのものを持ち歩くなどの対策をしっかり心がけていきましょう。
周囲の見知らぬ嗅覚過敏のためにも、自分の臭いには気をつけていきたい