注目を浴びる場面がものすごく苦手で社会生活に支障が出てしまう『社会不安障害』をご存知でしょうか?
昔でいう対人恐怖症や視線恐怖症などの総称です。
私は発達障害以外に社会不安障害の診断を受けており、
症状としては人前で話すことはもちろん、人に見られながら文字を書く場面がものすごく苦手です。
社会不安障害といえば『人前で話すことがすごい苦手』だとイメージされがちですが、
学生の頃から「人に見られている」状態だと身体が硬直あるいはガタガタ震えてしまって、
自分の名前すらも手で隠さないとまともに書けない状態でした。
診断を受けてからもその状態が続いていましたが、
現在は名前や住所など書く内容が決まっている文字であれば人前でも書けるまでに改善しました。
今回はそのお話について書いて行こうと思います。
需要があるか分かりませんが、
同じ悩みを持つ方も少なくないと思うので一部の人に参考になればと思い記事にしました。
私が人に見られながら字が書けなかった理由
私の書く字は小さい頃からすごく汚く、練習しても綺麗に書くことができませんでした。
親から「バランスよく書こう」とアドバイスをもらっていたのですが、
衝動性で勢いよく書く癖がある他、
当時は筆圧が上手く調節できなかったのでゆっくり書いても汚くなってたんですね。
そんな小学生の頃のある日、前日に学校を休んでしまった同級生から「ノート貸して」と頼まれて渡しました。
しかしすぐに貸した子から
「字が読めない、なんて書いてるの?」
と言われちゃったんですね。
不注意で授業中に関係ないことばかり考えていたせいで、板書が間に合いそうになくて殴り書きしてたんですよね。
それだけにとどまらず、貸した子以外からも
「女の子なのに字が汚い」
「もっと練習したら?」
と同級生からも笑われていました。
そう言われることが増えるに連れて
字が汚い=恥ずかしいこと
と認識するようになりました。
人前で文字を書く機会があるごとに
「汚い字だと思われたらどうしよう」
と震えるようになり、しかもその震えた手で書くので更に汚い字を書いてしまうという悪循環に。
中高学生からはゆっくり書けばやや綺麗な字が書けるくらいにまで上達しましたが、見られながらだとやはり綺麗に書けませんでした。
世間では発達障害=字が汚いといったイメージがあるかと思いますが、
それには個人差もあり、成長や練習次第では改善されるケースもありますので発達障害の人全員が必ずしも字が汚いわけではないです
人前で名前が書けるようにまで改善した理由
学生時代は黒板に日直の名前を書くことすらも身体が震え、成人してからも人前で文字が書けなかった私。
そんな私が現在、震えずに名前を書けるようになった理由は…
「私は字が汚い」
と開き直ったからです。(笑)
そう思える1つのきっかけとしては、
昔の職場で「味のある字を書くね(良い意味で)」と言って貰えたことでした。
また、私が学生の頃は「女は字が綺麗なのが当たり前」という考えが普通だったのでその概念に縛られていたのですが、
女として見られたくないから、字が汚いのはむしろ自分にとって良いことなのでは…?
と思えるようになり、
字が汚い自分を受け入れられるようになりました。
もちろん簡単ではありませんでしたが、
自分の考え方を変えたことで改善することができました。
ただし『書くことが決まっている内容』は人前でも問題なく書けるようになった感じなので、
即興で「自分で考えた」文章や文字を人前で書くのにはまだまだ抵抗あります…。
「自分に自信がない」のは変わらずなので…
おわり
過去の私は「字が汚いと思われたらどうしよう」と過剰に不安になっていたことで人前で名前すらも書けませんでしたが、
「練習しても上手く書けないから、字が汚いのを気にしてもきりがない」と思考を変える(開き直る)ことで書けるようにまで改善しました。
私もまだまだ社会不安障害の症状に悩まされる毎日ですが、この記事が参考になったら幸いです。
人目が気にならない瞬間も増えた気がしているので、『周囲の目を気にしないコツ』ももしかしたら記事にするかもしれません。